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こんにちは。渡辺裕一です。
私はコーチングというものを通じて、「自分を発揮し、生き生きとした毎日を送りたい人」をサポートさせて頂いています。
ここでは、私という人間とコーチングについてご紹介をさせてください。
私が人生の中で一番辛かった時期は、23歳の時でした。
社会人一年目として働きはじめた23歳の私は、「会社の中で仕事をしていく」ということがどういうことなのか、よく分かっていませんでした。
もともと私は先輩に何かを相談するということが苦手でした。
先輩に対して怖いイメージを勝手に作り、近寄りがたい存在にしていたのだと思います。
また、同期の仲間たちはたくさんいて、それぞれみんな必死に仕事をしていました。
そのような中で、自分は入社後の研修から勉強についていけずに、どんどん落ちこぼれていったのです。
さらに仕事でも失敗を繰り返しては、お客様を怒らせ、自分からクレームを作ってしまったことも度々ありました。
本当に辛かった。
辛かったけれど、それを誰にも言えませんでした。
先輩や上司は私を気にかけてくれている様子はありませんでした。
むしろやる気を失っていく私を疎ましく思ってすらいるようでした。
自分のことを気にかけてくれる人がいない状況は、今考えるととても孤独でした。
「自分を認めてくれる人が欲しい。」「自分にもっと話しかけてくれる人が欲しい」と思っていました。
また、この会社では全く自分が活かせない、とも思い始め、さらに他の会社に行きさえすれば、もっと自分は活かされるはずだと思うようになりました。
毎日毎日、辛い辛い辛いと呪文のように頭の中で繰り返しながら、片道1時間半の通勤をしていました。
すると精神は次第に不安定になり、なぜか朝急に口が開かなくなったり、喉が腫れ上がって食べ物がほとんど喉を通らなくなることもありました。入院して手術をしたこともあります。
ある月曜日の朝、新宿駅でホームに入ってくる電車に向かって、吸い寄せられるように電車にぶつかろうとしていく自分の腕を駅員さんにガシっと掴まれて、「危ないじゃないか!」と怒られて我に返りました。
もう限界だと思いました。
私は会社を退社しました。
やっと違う会社に行ける。
これで自分を活かすことができる。
でも、そう思って入社した次の会社は3ヶ月ともたずに退社してしまいました。
会社が変われば自分が活かされる、なんて幻想でした。
2社とも勤務年数が1年も保たずに退社してしまう自分は、きっと社会不適合者なんだと思いました。
このままずっと正社員としては働けないのではないかと思いました。
しかし、3社目で初めて自分を評価してくれる上司に出会うことになります。
そして、自分もようやく仕事に集中することができるようになりました。
仕事が楽しいと思えたのもこの時が初めてです。
その会社で1年、2年、3年と働いていくうちに、周りの人からも自分の実力を次第に評価してもらえるようになりました。
初めて勤めた会社で私が考えていた、
「自分を認めてくれる人が欲しい」
というのは、まだ何の結果も出していない自分にとってはとても受け身的な考え方だと思います。
でも、これが当時の自分の考え方でした。
そして、本当に自分自身をきちんと見つめてくれる人が現れたことで、自分の人生が変わったことは事実です。
考え方が甘かろうが何だろうがそう思っていたし、実際に自分を認めてくれる人がいたことが嬉しくて、それをきっかけに自分が生き生きと働けたことは事実なのです。
私には現在マイコーチという人がいてくれています。
マイコーチとは、私をコーチングしてくれるコーチのことです。
コーチングに出会って私が一番衝撃的だったのは、コーチというのは例えお金を支払って契約している関係だとはいえ、私自身のことを本気で考えて、全面的に自分を信じてくれる存在だったということです。
私は3社目でようやく私を認めてくれる人と出会えましたが、コーチングを通じて、またすぐにそういう人と出会うことができたのです。
コーチングというのはまさに自分が新社会人だった頃、誰からも評価してもらえなかった自分自身が求めていたものだと思いました。
とても画期的だと思ったし、もし今あの頃の自分に会えるなら、是非教えてあげたいと思うものです。
そして、後に自分が独立をしてなろうと思った仕事にも繋がりました。
コーチと名乗っている全ての人がそのようなスタンスで仕事をしているかどうかは私には分かりません。
しかし、少なくとも私は、あの頃の自分が追い求めていた、全力で相手の声に耳を傾け、その人の可能性を心から信じる相談相手になろうと決めています。
今、あなたの声に全力で耳を傾けてくれる人がいるのなら、それはとても素晴らしいことです。
どんどんその人を頼って話をしていいと思います。
でも、もしそういう人がいないのであれば、私が力になれることがあるかもしれません。
あなたにはきっと、まだまだ大きな可能性がある。
そう信じてくれる人との出会いは、まさに人生が変わる瞬間なのかもしれません。